昨日、令和2年度の夏の全国高校野球選手権が中止になったと発表がありました。ニュース番組や今朝の新聞などを見ると、がっかりする選手や監督、支援者の方々の様子などがいろいろな形で伝えられていました。部外者の私などが言葉を発することさえ失礼に思えるほど、選手の皆さんをはじめ、関係の方々にとってたいへん辛い出来事だったと思います。高校野球は、マスコミでも大々的に取り上げられてきた日本の代表的なアマチュアスポーツですので、私たちが受けるインパクトも相当強烈なものがありますが、今回このような辛い思いをしているのは、野球選手だけではありません。すでに、夏に行われる文化的・体育的行事は軒並み中止となり、多くの高校生がそれまで目指してきたものをあきらめざるを得ない状況となっています。中学3年生にしても状況は同じで、全国・中国・県選手権やコンクールなど、部活動でそれぞれが目指してきたものの多くが、今回のコロナ対応の中でなくなってしまいました。中学3年生の皆さんが今どんな気持ちで過ごしているのか、それを思うと胸が痛いです。
ですが、そんな皆さんに敢えて伝えたい言葉があります。それは「目標を掲げることも、それを更新することも、この世で人間だけに与えられた特権である」という言葉です。地球上の生物の中で、目標をもち、それを叶えるために努力しているのは、おそらく人間だけだろうと思います。そして、状況に応じてその目標を見直し、新しいものに変えていけるのも人間だけだと思います。今のこの状況の中でも、目指すべきものはきっとあるはずです。それを見つけ、前向きに生活していってほしいと思います。いよいよ新年度のスタートです。お互いに頑張りましょう。 (校長より)
